ずっこんばっこん
人生は地獄に行くまでの暇つぶし

小さな籠

小さな籠

教会に通うと幼児グループみたいなのが必ず存在する
といっても幼児がいない教会には存在しないと思うので必ず存在するというのは嘘なのである

私が通っていた教会には子供が多かったのか
盛んにイベントや幼児用の遊びやキリストの教えを教える会みたいなのを毎週行っていた

その当時にはイースターと言って
キリストの復活祭のイベントが行われる事になっていた
イースターエッグというよくわからない卵の宝探しみたいなゲームをしたり
小さな籠を渡されてその中に目一杯探した卵を入れるみたいなそんなゲームをしていた

母親に事前に言われていたことは
小さな籠があまりにも可愛いから
大切に持って帰ってきて欲しいと言われていたのだ

そんなある時
またしても外人の子供がいた
金髪の男の子だったが
自分よりも明らかに年上で笑い方があまり良いとは言えない様な奴だった
なぜわからないがそいつと喧嘩になって

格闘している間に
母親に与えるはずだった小さな籠の端が折れてしまった

その時はそこまで気にしていなかったのだが
持って帰った後に喧嘩で心も体もボロボロの私に母親は
「籠が壊れてるじゃないいらないわこんなの」
と言い放ち

さらに心も体もボロボロになってしまったのを覚えている

そういう感じで
思い出してみれば理解の少ない

需要の少ない幼少期ではあった

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